おしゃれNPOさんに学ぶ
決して「感動的」な記事ではないけれど、心が動くことを感動というなら私はこの記事に感動しました。
違和感が「!」となった言葉
ファンドレイジングを学び始めて1年。ファンドレイジングに成功してるNPOの事例(お手本)として取り上げられる団体の中に、たまーに違和感を感じる団体があったのですが、自分の知識不足&理解力不足なんだろうと思っていました。
でも下記の記事に出てくる「おしゃれNPOさん」という言葉に「!」となりました。
おしゃれNPOさんの功罪
おしゃれNPOさんは、派手です。なのでサービスが支援を必要とする人に届きやすい。それは良いことです。でも支援の質が伴っていなければ、届いた人を落胆させるだけになってしまうかもしれない。このブログでは下記のように痛烈に批判しています。
真の当事者は、決しておしゃれNPOさんたちの前に留まらない。一度か二度現れるが、「違う」と判断して二度と近づかない。
(中略)
そうやって排除され潜在化された若者たちがどれだけ多いことか。
この、罪作りな排除の中心にいるのが、おしゃれNPOさんだというのだ。
おしゃれNPOさんとローカルNPO
ここで指摘されているような専門性の低い「おしゃれNPO」さんが、おしゃれなHPとおしゃれなパンフレットと先端のファンドレイジング手法を使い、莫大な資金調達をして事業をするいっぽうで、長年ローカルで専門性の高い支援を行ってきたNPOでは人材不足と資金難で苦労していたりする。ではどうすればいいのか。
その答えは、おしゃれNPOを批判することではなく、ローカルNPOが変化することなのではないでしょうか。
ここでおしゃれNPOさんが非難されているのは
その予算に吸い寄せられるように、自分の専門エリアではない地域で(つまりは人脈もないエリアで)事業展開する。
専門でもなく地域も別なところに進出する。
という点であって「おしゃれ」だからではありません。
なのでローカルNPOが「おしゃれ」という同じ土俵(HPやパンフレットなどの充実など)に乗ることです。同じ土俵に乗れば、専門性や活動内容という本来の軸で選ばれるチャンスがあるのだから、土俵に登るための努力は必要なのではないでしょうか。
まとめ
寄付を募る媒体やツールはどんどん進化して増えています。こうした新しい流れを取り込んでいくことは、地道に活動を続けることと同じように大切なこと。活動さえしっかりしていれば...ではなく、おしゃれNPOも参考にして、どう見せて、どう伝えていくかを考えるのもファンドレイザーの仕事のうち。勉強を続けます。