ファンドレイザーのお仕事

ファンドレイジングについての知識と感情とあれこれ。

事業報告でファンドレイジング

f:id:go-kyoko:20180515175811j:plain

NPOの事業報告って「うちの団体は去年はこんな事業をして、何人にサービスを提供しました」とか「何回イベントをして参加者からこんな感謝の言葉をいただきました」という活動報告をしがちじゃないですか?

でも寄付者に対して報告するのであれば、少し書き方を変えた方が良いかもしれません。今日はそんなお話です。

事業報告の相手

そもそも事業報告に関心を持ってくれるのは誰でしょうか。多くは今まで団体に寄付してくれた人や、ボランティアで協力してくれた人たちではないでしょうか。

つまりあなたの団体が事業をする上で大きな助けを提供してくれた人たちです。そして、今後も引き続き支援してくださる可能性のある方々でもあります。

事業報告の目的

支援者へ事業報告をするということは、単に実行した内容や使った金額を羅列することではなく、支援と一緒にいただいた「思い」がきちんと「行動」になり「変化や結果」に繋がったというストーリーの完成披露であり、そのストーリーの主役はNPOではなく支援者であるべきだと私は思います。

事業報告の書き方

報告の相手と目的を考えれば、NPOの事業報告は「私たち(NPO)がこんな事業をしました」ではなく「あなたの支援がこんな活動に繋がり、こんな成果を生みました」のように書く方が自然だということが分かります。

まとめ

活動報告は支援者が主役の物語の完成披露だと思って作りましょう。くれぐれも団体の自慢話にならないように。寄付者やボランティアが「NPOに協力してる」ではなく「自分が(NPOを通じて)課題解決をしているんだ」「よし、これからも寄付(ボランティア)していくぞ!」と思えるような事業報告ができたらいいですね。