幸せなクリスマスと罪悪感について
ファンドレイジングの勉強をしている時に、しばしば「社会を変える」という言葉を目にしました。
貧困のない未来を目指して「社会を変える」
戦争のない未来を目指して「社会を変える」
そこにある前提は
今の社会は良くない
私たちの暮らしている社会は、良いこともあるし悪いこともあります。
今現在苦しんでいる人もいるので、一刻も早く助けたい、という気持ちも当然理解できます。
でも、悪いところばかりに注目しないで、たまには良いところにも目を向けたい。
でないと毎日が辛くなってしまうから。
東日本大震災の後、私は津波の映像が頭から離れず、仕事も食事も手につかない日々が続きました。
「なぜ私は暖かい部屋で眠っているんだろう」
「食事をしてる場合なんだろうか」
今までの普通の暮らしが罪のような気がしてきて、何もできない自分が無力に思えて、何も手につかなくなりました。しまいには家で漫画を読んで笑ってる自分の子どもたちが人の痛みがわからない残酷な人間に思えたり...
そんな経験があるので、せっかく恵まれた環境に生まれ、誰かを支えたいという思いと機会を手にした人たちが、世の中の悪いところにばかり注目して、社会への不満や怒り、失望などの思いで毎日を過ごすのはもったいないと思うのです。
自分が恵まれていることに罪悪感を抱かず、感謝とともにしっかり享受して、そして幸せを分け合う気持ちで社会をより良い方向へ向けられたらいいな、と思います。
もうすぐクリスマス。
遠くの誰かを心の中で思いながら、自分と目の前の大切な人たちと幸せなクリスマスを過ごしたいと思います。