リアル・ケーススタディの発表を終えて
ファンドレイジング・スクールも後半になり、先週末にリアル・ケーススタディのプレゼンがありました。
チームに分かれて、実際のNPOなど(今回は財団法人)のファンドレイジング戦略を立て、団体の代表の方々にプレゼンをするのです。
これまではケース・スタディと、自団体についての分析や戦略立案の手法を学んでいましたが、リアル・ケーススタディでは教科書通りでは通じないリアルな戦略が求められているため、緊張感がありました。
私のチームは全部で5人。なぜか自団体を持っている人が少なく、ミーティングではどうしても競争戦略やブランディングのような話に偏ってしまい、社会課題の解決とか共感の輪を広げるというファンドレイジング的な視点が抜けてしまうことが多かったように思います。その度に誰かが気づき、話を戻すので、戦略の骨子が決まるまでに時間がかかりました。でもそうやって紆余曲折、多面的に戦略を検討したからこそ、最終案には全員がコミットでき、プレゼンにも説得力が出たと思います。
プレゼンに関しての気づき。
1)基本のパターン(右・左・ストレート)はやっぱり大事
2)検討段階では絞りすぎず、すべてのアイデアに対して調査・検討する
3)最終的に提案する時は一番伝えたいこと1つに絞る
チームで戦略を立てる時の気づき。
1)エビデンスのない提案は単なる思いつき。根拠と事例を示すこと。
2)チームの可能性を信じて引き受け過ぎない。でも得意な分野は遠慮せず前に出る。
3)道具(知識やフレームワークなど)は持っているだけじゃ役に立たない。手に馴染んで、使いこなせるようになるまで使い込む
今回のケースでは、分析や立案という面では以前より力がついたと思う一方で、伝えるということに関しては力不足を痛感。特にロジカルに伝えるということが苦手です。ついつい思いが前面に出てしまい、抽象的な言葉を使い、話が前後してしまうので、この点については今後の課題として取り組みます。